一日でなくなる作品だからこそ、その過程まで残す。
プロジェクト概要
Client マイルド産業株式会社
Project ドキュメンタリー映像制作
Deliverables 映像
Purpose コーポレートブランディング / ブランドプロジェクトの発信
Media コーポレートサイト / YouTube
Period 2026.01 – 2026.06
私たちが見つけた魅力
当初いただいたご相談は、
マイルド産業株式会社のWEBサイトリニューアルにあたり、
メインビジュアルとして使用するインスタレーション作品を
スタジオで撮影したい、というものでした。
廃棄物を素材に制作されたインスタレーション作品
『幾星霜のゴンドラ』。
しかし、この作品はスタジオに設営され、
撮影が終われば解体されてしまいます。
完成した作品だけを撮影すれば、
WEBサイトには美しいビジュアルが残る。
一方で、
なぜこの作品がつくられたのか。
どんな素材が選ばれ、
どんな考えで作品へと変わっていったのか。
その背景は残りません。
だからこそ私たちは、
完成した作品を撮影するだけではなく、
作品が生まれるまでの過程そのものを
ドキュメンタリーとして残すことをご提案しました。
マイルド産業が日々向き合っている「廃棄物」が、
作家の手によって選ばれ、
新しい意味を与えられ、
一つの作品になっていく。
その変化の過程こそが、
このプロジェクトで最も伝えるべきものだと考えたからです。
制作工程
ドキュメンタリーの撮影は、
作品が完成する前からスタートしました。
まず、
マイルド産業様へのインタビューを行い、
なぜ廃棄物を使った作品をつくるのか、
このプロジェクトを通じて何を伝えたいのかを伺いました。
続いて、
美術作家・鈴木美緒氏が
実際の廃棄物の中から作品に使用する素材を選んでいく現場を撮影。
普段であれば処理されていく素材を、
一つひとつ見て、触れ、
作品としての可能性を探していく様子を記録しました。
その後はアトリエへ。
選ばれた素材に手が加えられ、
形を変え、
少しずつ作品へと変わっていく制作工程を追いました。
あわせて鈴木氏へのインタビューも行い、
廃棄物という素材をどのように見ているのか、
そこにどんな価値を感じたのかを言葉として残しています。
そして最後に、
スタジオで行われた設営当日の様子を撮影。
何もない空間に一つずつ作品が運び込まれ、
組み上げられ、
インスタレーションとして完成していくまでを記録しました。
撮影したのは、
マイルド産業様へのインタビュー、
素材選びの現場、
作品の制作工程、
作家へのインタビュー、
そして設営当日の様子。
完成した作品だけではなく、
そこに至るまでの時間を一本の映像としてつないでいます。
廃棄物に価値が生まれる瞬間を、映像に残す。
今回のドキュメンタリーで大切にしたのは、
完成した作品を説明することではありません。
廃棄物だったものが、
選ばれ、
運ばれ、
手を加えられ、
作品になっていく。
その過程をそのまま映像として残すことでした。
最初は「捨てられるもの」として存在していた素材が、
人の視点や手によって、
少しずつ別の価値を持ちはじめる。
その変化を映像で追うことで、
「廃棄物にも、まだ別の価値があるかもしれない」
ということを、
説明ではなく体験として伝えられると考えました。
スタジオに設営された作品そのものは、
撮影が終わればなくなってしまいます。
けれど、
その作品が生まれた理由と、
価値が変化していく過程は、
映像として残り続けます。
一日限りのインスタレーションを、
より多くの人に届けられるコンテンツへ。
そして、
廃棄物について考えるきっかけを、
時間や場所を超えて届けられる映像へ。
完成したものを記録するだけではなく、
その背景にある思想やプロセスまで残す。
今回のドキュメンタリーは、
そんな考えから生まれた映像です。
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